システム開発の料金

気になる料金】にも記述しましたが、御見積は「期間」と「単価」で算定します。また、これも記述したとおり、御見積金額は「期間」で決まります。
さて、ここで「単価」とは、「1人1日の作業量の価格」を意味します。そして、「1人1日の作業量」のことを「人日」と言います。当工房では、この「人日」を 50.000円 に設定させていただいています。つまり、御見積をしたところ、「このシステムを構築するには、全部で10日間の日数が必要だ」と判断した場合、

10人日 × 50.000円 = 500,000円

と、御見積金額を算出します。

では「期間 ( 人日 ) 」がどのように決まるのかを、以下に紹介したいと思いますが、ただ「システム開発」と一口にいっても、様々な事案が考えられます。

  • 新規のシステム構築
  • 現行システムのリニューアル
  • 現行システムへの機能の追加や変更 など

ここでは、より理解を深めていただくために、比較的分かり易い「新規のシステム構築」を例にご説明します。

御見積につきましては 【概要と理念】 の 【当工房へのお問合わせについて】 からご依頼ください。

例えば「顧客データベース」の新規開発を依頼されたとします

当工房では、「1テーブル」の作成にあたり、その必要な日数を基本的に2日間として「期間」を算出しています。「1テーブル」というのは「.fp5」のFileMakerでいうところの「1ファイル」に相当します。
そして、この「1テーブル」の作成には、以下が含まれます。

  • 当該テーブルに必要なフィールドの作成
  • レコードの作成・複製・削除、検索機能や画面遷移等の基本スクリプトの作成
  • 一覧と詳細のレイアウト一対の作成

では、表記のとおり、「顧客データベース」の新規開発について、御見積をしてみます。

このケースの場合、顧客テーブル1つで、それに伴う [会社名] [住所] などのフィールドの作成、基本スクリプトの作成、一覧と詳細のレイアウトだけで、その他のご要望がないと仮定しています。
この場合、たったの1テーブルだけで、さらに基本機能のみですので、特に設計費をいただく訳にはいきません。
すると、御見積金額を算出すると、以下のようになります。

1テーブル 2人日 × 50.000円 = 100,000円

次に機能を拡張してみると…

上記では「顧客データベース」の御見積をしてみました。ですが、これでは単なる「データの入れ物」でしかありません。
そこで、クライアントから次のような要望が上がり、より機能的な「顧客管理システム」の作成を依頼されたとします。

  • 当該顧客に関連する複数の「顧客担当者」の管理
  • 商談や打ち合わせなどの「履歴」の管理
  • 宛名ラベルの出力

この場合、テーブルは [顧客] / [顧客担当者] / [履歴] の3テーブルの作り込みが必要で、更に、ラベルレイアウトを作成しなければなりません。

すると、テーブル数が「3」となり、出力用のレイアウトを1つ追加することになりますので、多少の設計費が発生します。ちなみに設計期間は、当工房の実績から判断します。システムの規模が大きくなればなる程、設計期間も長くなります。また、出力用のレイアウトは、帳票の雛形にもよりますが、1レイアウトにつき、概ね半日の作成期間を設定しています。
この場合の御見積金額は、以下のようになります。

( 設計 0.5人日 + 3テーブル 6人日 + ラベルレイアウト 0.5人日 ) × 50.000円 = 350,000円

ドキュメントの作成について

仕様書や設計書などのドキュメントの作成は、依頼者からのご要望がない限り行いません。ドキュメントの提出をご希望される場合には、別途、ドキュメント作成費用をご負担いただく事になります。
なお、当工房がドキュメントの作成を御見積に含めない理由については、【システム開発】 の 【ご依頼の際の注意点】 をご覧ください。